入学する知的障害の生徒の資料に、「血管性認知症」と診断されていない病名を記載したなどとして、札幌市の道立高校定時制に務める男性教師(58)10月10日付で、減給2か月の懲戒処分となりました。
男性教師は去年3月から4月の間、入学する知的障害の生徒の資料に、診断されたことのない「血管性認知症」とウソの病名をつけ、他の教職員に配布し情報を共有。管理規定で保存しなければいけない、中学校から引き継ぎを受け作ったメモを廃棄しました。
男性教師は生徒支援の中核を担う「特別支援コーディネーター」を任されていて、「支援方法が似ていたため、ほかの教員に説明しやすいと思い病名を付けた」となど話しています。
男性教師は保護者の同意が必要な生徒の発達検査を、マニュアルに従わず勝手に実施。保護者のことを「サイコパスだ」などとほかの教職員に話したり、保護者や生徒に「うちの学校では無理」「転学という選択肢もある」などと不適切な発言したりしていました。
男性教師は保護者の訴えを受け、第3者会議が調査し、ことし5月、報告書を公開していました。
北海道教育委員会は10月10日付けて男性教師を減給2か月(給料の10分の1)の懲戒処分としました。
男性教師は生徒に「巻き込んでしまって申しわけない」といい、保護者に「不安にさせて申し訳ない」と述べているということです。
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