昭和41年、静岡県でみそ製造会社の専務ら一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審第14回公判が24日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれ、確定判決で犯行着衣とされた「5点の衣類」のシャツに付着した血痕のDNA型に関する審理が行われた。
検察側は、DNA型が「袴田さんのものと一致しない」とした弁護側鑑定について「鑑定対象がごく微量で、他人のDNA型が混入した可能性が高い」などとして「信用できない」と反論した。
一方、弁護側は、袴田さんが58年に収容先の東京拘置所で作成した「血染めの衣類は私のものではない」などとする意見書を読み上げた。
実質的な審理はこの日の公判でほぼ終了。5月22日に開かれる第15回公判で検察側が論告求刑を、弁護側が最終弁論を行い、結審する見通し。
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