大阪府警本部

 宝くじの当選をかたってプリペイドカードの利用に必要な番号を詐取したとして、大阪府警堺署は7日、東京都杉並区の古物買い取り業、千藤嘉大(36)と、栃木県足利市の無職、川島玲奈(26)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。署は2人の認否を明らかにしていない。

 詐取したとされるカードは一定の金額が事前に入金されており、カードに記載された番号を使用先に示すことで利用できる。逮捕容疑は2023年11月、堺市の60代男性に宝くじが当たったとうそをつき、手数料などの名目で計4万4000円分のプリペイドカード4枚をコンビニで買わせた。そのうえで、カードの番号をSNS(ネット交流サービス)で報告させてだまし取ったとしている。

 堺署によると、男性はSNSに送られてきた「宝くじ抽選参加」のメッセージに関心を持ち、やり取りを続けていたところ、7億円が当たったと知らされた。当選金を受け取るためにカードを購入するよう指示されたという。

 川島容疑者名義でインターネットの売買サイトに出品されていたカード番号が、男性が詐取された番号と一致し、両容疑者が浮上した。千藤容疑者は指示役とみられるという。川島容疑者名義で出品されたカード番号は他にも約4000枚分あり、署は入手の経緯を調べている。【斉藤朋恵】

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