将棋界最高峰のタイトル「竜王戦」の第1局が10月5日と6日の2日間、東京都渋谷区で行われ、4連覇を目指す藤井聡太七冠が、佐々木勇気八段からまず一勝をあげました。

 竜王戦七番勝負の第1局は5日と6日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で行われ、4連覇を目指す藤井聡太七冠(22)に、初のタイトル獲得を目指す佐々木勇気八段(30)が挑みました。佐々木八段は8年前、デビューから29連勝中の藤井七冠を破った「因縁の相手」です。

 藤井七冠がプロになる前の13歳のとき、愛知県岡崎市で開かれた将棋イベントで2人は対局しました。すでにファン注目の存在だった藤井七冠に、佐々木八段が先輩の実力を見せつけました。

 佐々木八段は2019年、その後も成長を続ける藤井七冠の強さについて指摘していました。

佐々木勇気八段(2019年※当時は七段):
「長い持ち時間と短い持ち時間、両方強いというのが1つ強いところですよね。絶対に若手は一度食らうであろう、ベテランとかの取りこぼしと言ったらあれなんですけれど、それをまず食らわないのもさすがというところですかね」

 2人はタイトル戦では初めての対局です。勝負が動いた2日目、佐々木八段が1時間を超える長考を重ねますが、藤井七冠は終盤の鋭い寄せで勝ち、タイトルホルダーの貫録を見せました。

藤井七冠:
「一手一手、非常に難しい将棋だったかなと思います」

佐々木八段:
「悔いの残る手はあまりなかったので、結果は仕方がないかなと思うので、切り替えてやっていきたいと思います」

 竜王戦第2局は、19日から福井県のあわら温泉で行われます。

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