再審、やり直しの裁判で無罪判決を受けた袴田巖さんの弁護団が最大の争点だった「5点の衣類」について新たな鑑定結果を報告しました。

袴田巖さんの無罪判決で國井恒志裁判長は犯行着衣とされた「5点の衣類」について捜査機関が血痕をつけるなど加工しねつ造したものだと認定しました。

そして弁護団は5点の衣類に付着した血痕の色について光学の専門家と行ってきた色の強さや鮮やかさ、「彩度(さいど)」に関する鑑定結果を新たに公表しました。

鑑定では長期間みそ漬けされた血痕は彩度が低下する一方、5点の衣類に付着した血痕は彩度が高いままで衣類がみそに漬けられたのは「短期間」だと結論づけました。

弁護団・小川秀世事務局長:色の問題を定量的に明らかにする。色が黒くなったか赤みが残っているかとかっていいうそういう主観的な議論に決着をつけるという画期的な鑑定であるということですね

袴田さんは検察が10月10日までに控訴をしなければ無罪が確定します。

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