太平洋戦争末期の1944年にアメリカ軍の攻撃により、那覇市が焦土と化した10.10空襲から今月10日で80年を迎えます。那覇市では10.10空襲や沖縄戦による犠牲者の追悼式が執り行われました。

那覇市若狭に建立されている「なぐやけの碑」には、10・10空襲や、その後の沖縄戦で犠牲となった那覇市出身者など約3万人の名簿が収められています。

追悼式には那覇市の知念市長や遺族などおよそ170人が参列し、那覇市連合遺族会の仲嶺盛雄さんが追悼の言葉を述べました。

那覇市連合遺族会仲嶺盛雄さん:
「私たち遺族はこれまで守ってきました戦没者への哀悼の誠を子々孫々まで継承させ、再び戦争による惨禍が繰り返されることのないようご遺族、全市民を挙げて平和の尊さを共有して参りたいと思います」

沖縄戦で父を亡くした中村ハツ子さん(83歳)
「(父と)4歳の時に別れましたから、顔も知らない。いくら年が過ぎても心の奥の思いは同じですよ平和で子どもたち孫たちもいつまでも元気で過ごせる沖縄であってほしい」

参列者は恒久平和を願い、不戦の誓いを新たにしていました。

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