福岡県川崎町で起きた2台の車の逃走事件の続報です。

パトカーに割り込んで逃走を手助けしたとみられる男が逮捕されました。

2台の車の関係性、そして逃走した理由とは。

◆記者リポート(田川警察署)
「黒い車には、衝突した時にできたとみられるへこみと白い傷があります」

警察が押収した黒い車。

その横には同じく押収した白い車が止められています。

事件の始まりは9月22日。

川崎町の商業施設の駐車場で、視線が定まらず、ろれつのまわらない首藤千帆容疑者(42)を覚醒剤使用の疑いで警察官が職務質問し、任意同行を求めたことでした。

しかし、首藤容疑者は電話で呼び出した知人の梅本英樹容疑者(56)の白い車で田川警察署へ向かうことになりました。

すると、その道中の国道交差点近くで、パトカーの後方から現れた黒い車が、首藤容疑者が乗る車とパトカーの間に突然割り込んで急ブレーキをかけるなどしたといいます。

この黒い車を運転していたのが首藤容疑者の交際相手・木村義生容疑者(49)でした。

木村容疑者がパトカーを足止めしている隙に首藤容疑者の乗る白い車は逃走。

騒動の直後の様子を捉えた防犯カメラの映像には、木村容疑者が運転する黒い車が猛スピードで坂道を駆け上り、赤色灯をつけた2台のパトカーがその後ろを追いかけている様子が映っています。

◆記者リポート
「逃走した車は、この交差点で赤信号を無視して右折し、直進してきた車と衝突したにもかかわらず、逃げ続けたということです」

捜査関係者によりますと、木村容疑者と首藤容疑者はその後、合流し2人で逃走していたということです。

警察が首藤容疑者の自宅を家宅捜索したところ覚醒剤を発見し、押収。

白い車を運転していた首藤容疑者の知人の梅本英樹容疑者を犯人隠避の疑いで逮捕しました。

さらに、9月30日、田川警察署に出頭してきた首藤千帆容疑者を覚醒剤所持の疑いで、黒い車を運転していた首藤容疑者の交際相手の木村義生容疑者を、公務執行妨害の疑いでそれぞれ逮捕しました。

パトカーの進路を妨害した理由について木村容疑者は-

◆木村容疑者
「彼女がパトカーに乗っていると思っていた。パトカーを止めて、彼女と警察から話を聞きたかった」

と容疑を認めています。

警察は覚醒剤の入手ルートなどを詳しく調べています。

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