栃木県で男女2人の焼けた遺体が見つかった事件、死体損壊の疑いで逮捕・送検された平山綾拳容疑者の祖母が、「めざまし8」のカメラに現在の心境を語りました。

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平山容疑者の祖母:
綾拳は優しいよ。私のことも、ばあちゃん、ばあちゃん、ばあちゃんって…。
(悪い話は)今までに1回も聞いたことない。今まで心配なんてしたことない1回も、私が知っている限りは。

祖母にとっては「優しい」孫だったという、平山容疑者。最後にあった際も、異変を感じることはなかったといいます。

平山容疑者の祖母:
正直なことをきちんとしてもらわなきゃ…。素直に本当のことを話してもらいたいよ、ちゃんと。

「誰も来られないようなところがいい」2人の仲間

複数による計画的な犯行とみられる今回の事件。23日、新たに事件の真相に関わるとみられる、いくつかの情報が入ってきました。

まずは、事件前日の平山容疑者の足取り、そして「2人の仲間」の存在です。

遺体が見つかる前日の午後9時半頃、自身の黒い乗用車で、都内のコンビニを訪れた平山容疑者。そこに後からやってきて、合流したのが「2人の仲間」です。

コンビニの駐車場に車を止めて、1時間半ほど過ごした3人。午後11時ごろ、平山容疑者は、1人で歩いてコンビニから離れます。

その約30分後、「2人の仲間」が平山容疑者の車に乗り、コンビニを後にしました。警察の取り調べに、平山容疑者はこう供述しています。

「仲間が、犯行現場は、『誰も来られないようなところがいい』と話していた」

3人で過ごした1時間半の間に、仲間が話しているのを聞いたのでしょうか?

さらに、その後の平山容疑者の足取りも明らかに…。

コンビニを徒歩で離れた約3時間後、事件当日の午前2時から3時半までの間、都内の居酒屋に1人で滞在していたことが判明。栃木県那須町の現場には行っていないことが確認されたということです。

コンビニで合流した“2人”が主犯格ないし、実行犯なのか。事件について、元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏に話しを聞きました。

元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏:
今回、この平山容疑者は共謀共同正犯、つまり謀議をして、謀議した共犯者が犯罪を実行したと言うことになると、やはり平山容疑者の車に乗った2人、複数人が死体損壊を行ったというながれになると思います。

――なぜ、平山容疑者は現場に行かなかったのでしょうか?
自分の車を使われるというのは、自分が犯罪の証明になってしまう。自分が捜査線上に出てしまうことは、予想できることだと思います。その中で、自分は現場に行っていないという布石を作りたかったのかもですね。

新たに「仲間が『誰も来られないようなところがいい』と言っていた」「遺体を焼くなら遠くがいい」という主旨の会話があったと供述している平山容疑者。

――先の供述の「A」と、この「仲間」は同じなのでしょうか、別人なのでしょうか?
元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏:

ぼくは別だと思います。殺害したグループと、死体を損壊したグループが、グループの位置関係が全く違うのではないかなと。
平山容疑者が指示を受けて行ったということに、今のところ矛盾はないと。ただ、今度は平山容疑者と死体を損壊した複数犯、位置関係においては、もしかしたら平山容疑者の方が上位だったのではないかと感じています。

元埼玉県警捜査一課 佐々木成三氏:
車を貸した、共犯者ですね。この把握がかなり難しいというのが、捜査においてかなり謎が深いなとは感じています。

――今後の捜査のポイントは?
まずは、死体損壊を行った実行犯の早期逮捕だと思います。一連この報道が流れていますので、逃走や証拠隠滅の可能性が十分考えられます。そこに関しては、主犯につながる情報を持っている二人とも考えられますので、実態解明にはまず多くの実行犯、関与しているものを逮捕するということだと思います。
(「めざまし8」4月21日放送より)

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