自らが勤務する坂井市内の小学校で女子児童の体を触った強制わいせつの罪で、一審の福井地裁で懲役1年2カ月の実刑を受けた60歳の教諭の男が、判決を不服として起こした控訴審が1日、名古屋高裁金沢支部で行われ、男の弁護人は改めて無罪を主張しました。
 
強制わいせつの罪に問われたのは福井市木田3丁目の教諭・見附史教被告(60)です。
 
見附被告は2023年1月から5月にかけて、勤務先の坂井市内の小学校で1人の女子児童に対し、服の上から胸や下腹部を触るわいせつな行為をしたとされています。
 
2024年6月、一審の福井地裁は「教諭として生徒の教育等を担う立場にありながら2度にわたってわいせつ行為に及んだことは厳しい非難に値する」などとして懲役1年2カ月の判決を言い渡しました。
 
見附被告はこれを不服として、弁護人が即日控訴していました。
 
1日、名古屋高裁金沢支部で行われた控訴審に見附被告本人は出廷せず、被告の弁護人が「一審の判決は事実誤認で量刑不当である」として、改めて無罪を主張しました。
 
また事実調べでは、見附被告が県教育委員会に宛てた退職願などの書類5点が提出され、検察は「退職願は懲戒の可能性があるため受理されていない」と説明しました。
 
法廷で傍聴した被害児童の父親は「一審で見附被告が否認したときも法廷で涙が出た。最初から罪を認めない姿勢で人間とは思えない。娘も、二度と誰もこんな目に合わせないために最後まで頑張ると言っている。一審の判決通りになることを願う」と話しました。
 
次回の公判は11月7日に行われ、判決が言い渡されます。    

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