福島第一原子力発電2号機で事故後初めて行われている燃料デブリの試験的取り出しは、ロボットが一度はデブリに触れたものの、カメラの映像が見えなくなる不具合を起こして中断している。

東京電力は「強い放射線にさらされてカメラ内部に電気がたまり、過剰な電流が流れ電圧が低下したことで不具合を起こした可能性がある」としていて、先週後半から放射線量が比較的低い場所でロボットを待機させ、たまった電気を抜くことを試みていた。
これを踏まえ、9月30日に一度カメラの電源を切り、再び電源を入れたものの、復旧には至らなかったという。

東京電力は再び10月3日までカメラの電源を切って様子を見る方針。
3日に再び電源のオンオフを行うが、この結果を踏まえて、カメラの交換も含めた今後の対応の検討を行う。
カメラの交換となった場合には、さらに1週間から2週間ほど遅れる見通し。

東京電力は、試験的取り出しの再開時期について「現時点で未定」としている。

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