沖縄県名護市の安和桟橋で辺野古新基地建設に抗議中の男性(76)が沖縄防衛局の職員に暴行したとして逮捕・送検された件で、那覇地検は29日、男性を処分保留で釈放した。地検側が求めていた勾留請求は那覇簡裁に認められず、地検は在宅で捜査を続ける。

 男性は26日に暴行容疑で現行犯逮捕され、28日に傷害容疑で送検されていた。男性を弁護する金高望弁護士は「裁判所の却下は当然だ。今後も事実無根であることを主張していく」とコメントした。

 男性と共に安和の土砂搬出に抗議してきた市民ら約20人は29日午後、名護署前に集まり釈放を喜ぶとともに男性の逮捕を「不当逮捕」だと抗議した。

 逮捕後は名護署内を車いすで移動していたという男性は「このような体でどうやって暴行できるのか。明らかな不当逮捕で、今後のことは弁護士と相談したい」と話した。

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