石川県の能登半島地震の被災地を襲った記録的な豪雨から28日で1週間。
行方不明者の懸命な捜索が続く中、新たに2人の遺体が見つかりました。

石川・輪島市に設けられた仮設住宅では、能登半島地震の被災者約300人が避難生活を余儀なくされています。

真新しい家具も並べられたその室内は、床が剥がされ、所々に泥の跡が残されていました。

被災した住民:
地震でびっくりしたのに、まさかこんな雨でね。

21日、視界がかすむほどの激しい雨に見舞われた輪島市。
仮設住宅でも膝の高さまで濁流が押し寄せたといいます。

敷地内に積み上げられたごみの山。
この日はボランティアが集まり、災害廃棄物などの運搬にあたりました。

内灘町からボランティアに参加した人は「(震災は経験したが)水害はなかったので、ここの惨状を見てあ然としました」と話します。

市は床下などを消毒するため、持ち出ししやすいよう荷物をまとめてほしいと住民に求めています。

被災した住民は「命は助かった。そう思わな。命なくなった人も居るし」と話しました。

一方、塚田川が氾濫し、中学3年生の喜三翼音さん(14)など4人が行方不明となった現場では、河口や海岸沿いなどを中心に捜索活動が行われました。

また、29日は輪島市と能登町で、それぞれ1人の遺体が見つかり、今回の豪雨による死者は13人となりました。
行方が分からなくなっている人は5人です。

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