自民党の新総裁・石破茂さんは、拉致被害者の家族会が結成されて以降、13人目の総理大臣となります。横田めぐみさんの母・早紀江さんは、「今度こそ正念場」と拉致問題解決へ望みを託しています。

自民党総裁選、告示の前日。

【横田早紀江さん】
「絶叫するような思いで叫び続けてきたに違いない。たくさんの被害者たちのことを自分の頭の中に思い描いてみてくださいませんでしょうか。本当にこんな日本でいいんでしょうか」

拉致問題が総裁選の論戦で取り上げられないことを危惧し、こう訴えていた横田めぐみさんの母・早紀江さん。

石破さんが新総裁に選出されたことを受け、9月27日午後、会見に応じました。

【横田早紀江さん】
「今回こそはしてくださる、今回こそは、それがもう十何回。そして、また今回ですからね。どちらかというと、絶望的な気持ち」

新たな総理大臣が誕生する度に、繰り返し、繰り返し、娘との再会を求め続けてきた早紀江さん。

1997年に拉致被害者家族会が結成されて以降、石破さんは13人目の総理大臣となります。

総理以外にもこれまで多くの政治家に接してきた早紀江さんですが、石破さんについては…

【横田早紀江さん】
「知らない。あまりお話したこともないし、テレビで見ているくらいで全然分からない」

石破さんには一日も早く面会し、被害者家族の胸の内を伝えたいとと話します。

【横田早紀江さん】
「今度は正念場だから時間がない。正念場だから、それは私たちが思う・思わないに関わらず、はっきりとしたこと。これはきちっと会ってお話しさせていただかなくてはいけないだろうと思う」

早紀江さんは88歳。石破さんとの面会で訴えたいのは、娘との再会まで時間がないということ、ただ一つです。

【横田早紀江さん】
「早くしていただかなくては。すぐでも一番にやっていただきたいと思う」

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