南城市の古謝景春市長に胸をつかまれるなどのセクハラ行為をされ精神的苦痛を受けたとして、市長の元運転手の女性が市長と市に損害賠償を求めた訴訟の第3回口頭弁論が26日、那覇地裁(片瀬亮裁判長)であった。

 女性側は従来の請求額404万5千円に加えて440万円を市長と市側に請求し、総額844万5千円となった。提訴後に市長が交流サイト(SNS)投稿、議会答弁で女性を中傷しており、「不法行為に当たる」としている。

 市長側は「記述は事実に基づく。誹(ひ)謗(ぼう)中傷ではない」と反論した。また、13項目のセクハラの訴えに対し、これまでは「否定ないし記憶がない」としていたが、全て「記憶がない」と主張し直した。片瀬裁判長から否認理由を明確にするよう求められていた。

 女性側は今後、セクハラ行為に関する証拠提出を検討するとした。次回期日は11月12日。

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