6年前、和歌山県田辺市の職員が台風の災害対応の後に死亡し、遺族が損害賠償を求めて市を提訴しました。

2018年8月、田辺市の危機管理局長だった中野典昭さん(当時57)は台風20号の災害対応でおよそ33時間連続で勤務し、帰宅した翌日に倒れ、その後脳出血で死亡しました。

中野さんには高血圧の持病があり、遺族は25日「安全を配慮する義務を怠った」として田辺市におよそ7100万円の損害賠償を求めて提訴しました。

【中野典昭さんの妻】
「緊張のある災害の中で健康を考えず仕事に従事させた責任を認めてほしい。私たちのような悲しい出来事が二度と起きないようにと思います」

遺族の代理人弁護士は「災害対応に当たる公務員の健康管理体制を問う裁判だ」と話しています。

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