北海道小樽市の国道で乗用車同士が衝突、大学院生が死亡した。逮捕された相手の車の運転手は飲酒運転の疑いが持たれている。凄惨(せいさん)な事故が起きるたびに飲酒運転の撲滅が叫ばれているが、道内だけでも毎年4~10人が死亡している。あらためて厳罰化を求める声も上がっている。

「前日からはしご酒」対向車と衝突…24歳の若者が死亡

 事故が起きたのは9月22日朝だ。

 逮捕されたのは函館市の自称会社員、大沢亮汰容疑者(32)。小樽市銭函3丁目の国道5号で酒を飲んだ状態で乗用車を運転、対向車と衝突し、札幌市の大学院生田中友規さん(24)を死亡させた疑いが持たれている。

 基準値の3倍以上のアルコールが呼気から検知されたという。

 大沢容疑者は小樽市内の親族の住宅に向かっていたとみられ、「前日から飲んでいた。札幌市内の飲食店を数軒はしごして飲んでいた」と供述している。

飲酒運転の人身事故 根絶は声高だけど…“年平均88件”も

 飲酒運転による人身事故はなくならない。北海道警によると、2019~23年の5年間は平均88件程度で横ばいに推移。ことしもすでに56件起きている。

 年平均6人が死亡していて、ことしは田中さんを含めて4人となっている。

 北海道では10年前、小樽市で海水浴帰りの女性4人死傷する飲酒ひき逃げ事件が発生。翌年には砂川市で暴走した飲酒運転の車に衝突され、一家5人が死傷した。

 飲酒運転の撲滅を警察など行政機関は声高に掲げるが一向になくならない。

繰り返される事故と厳罰化の声

 今回の事故を受け、あらためて厳罰を求める声がインターネット上に相次いだ。

 「少しでも抑止力を高めるには厳罰化しかない」「正常な運転ができず、人を殺してしまう可能性があるという観点からするともっと厳罰化すべき」

 繰り返される現状に「この手の事件・事故は、過去から現在、未来まで、延々と繰り返していて、全く珍しくない!」と憤るコメントも多く寄せられました。

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