能登地方に甚大な被害をもたらした記録的豪雨。
今も懸命の救助活動が続いています。

「2階にさえ逃げてくれれば、2階には押し入れに布団もあるし、寒い思いをすることもないだろうと…」と話すのは、行方不明となっている女性の息子・研紀さんです。

25日、石川・輪島市で孤立状態となっていた地区で、行方不明者の捜索が始まりました。

行方がわからなくなっているのは、中村菊枝さん(75)です。
近くの海岸を、愛知県警の機動隊100人態勢で捜索を行いました。

中村さんの自宅には大量の木が押し寄せ、台所には大きな木が横たわり、壊れた家具が散乱していました。

息子の研紀さんは、行方不明の母親への思いを「ドラマとか好きだったんで、見てたところから5歩も歩けば階段だったんですけど。それが…できなかったみたいで。泥が窓についてるんですけど、そこまで水位あったんで、そんなの一気に来たら…。2階に逃げてほしかった」と、悲痛な面持ちで話します。

住宅の前を流れる川から、大量の土砂や木が流れてきたのではないかといいます。

ほかにも、土砂崩れが発生し、山の下の住宅に押し寄せていました。

自宅に土砂が押し寄せたという男性は、今回の豪雨について「1年に2度もこういうことになったら体力、気力ない。あの震度7で瓦一枚落ちなかった家が、この雨で全損です」と振り返りました。

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