昭和の歌姫・美空ひばりさんのお墓があることでも有名な日野公園墓地で、今“ある問題”が起きている。それは、冷蔵庫やテレビなど、ゴミの不法投棄だ。絶えずファンが訪れるなか、怒りの声が聞かれた。一体なぜ、この墓地で不法投棄が相次ぐのだろうか。

美空ひばりさんの“聖地”でごみの不法投棄

24日午後2時前、横浜市内の墓地のゴミ捨て場で、箱に入った家庭用の2口のガスコンロが見つかった。

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集積場には、不法投棄された大量のゴミの山があり、その中には冷蔵庫や掃除機、テレビなど家電関係のごみがたくさんあった。

敷地面積27万9000平方メートル、東京ドーム6個分という緑豊かな広大な敷地を持つ横浜市営「日野公園墓地」。

横浜出身の昭和の歌姫・美空ひばりさんのお墓があり、絶えずファンが訪れる墓地で不法投棄が相次ぎ、問題となっていたのだ。

ひばりさんのファンからは「そりゃ気分悪いですよ。ここは我々にとっては聖地ですから」と怒りの声が聞かれた。

さらに地元の住民も「罰当たりですよね。ゴミがゴミを呼んじゃってるのね、悲しいね。」と話す。

墓参りに来た人のためのゴミ置き場が31カ所ある墓地だが、看板には「家庭ゴミや粗大ゴミは捨てないで」との注意書きがある。

ところが、墓のすぐ横にあるゴミ置き場を見ると、家庭用の空気清浄機が捨てられていた。

24日に行われたゴミの回収作業に同行すると、壊れた傘と大きな2つの袋を回収。どれも墓参りには関係ないごみばかり。

さらに、敷布団2組を回収し、ゴミを集める集積場に向かうと、そこにはソファなどの家具や家電などがうずたかく積まれた不法投棄のごみの山があった。

ゴミの回収業者:
人が少なそうな所、車の通りが少なそうところが多い。

中には、ゴミ捨て場裏の崖に投げ捨てられたゴミを回収するなど、危険が伴う場面もあった。

8月には、51歳のタクシー運転手の男がオーディオ機器など約130kgものゴミを墓地に不法投棄し、廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されている。

不法投棄相次ぐワケ…24時間誰でも出入り自由

なぜ、この墓地で不法投棄が相次ぐのだろうか。

墓地の近隣の石材店:
ここ、公道が走っているというのが一番大きくて、門限がない。

墓地の広大な敷地には市道が通っていて、24時間誰でも自由に出入りが可能になっている。

公道なので夜間に閉鎖することもできず、横浜市によると約10年前から不法投棄があったという。

墓地の近隣の石材店:
はっきり言って(ゴミ置き場の)見た目がよろしくない。ここは(ゴミを)捨てていいですよみたいに見えるので、それはよろしくない。

不法投棄について横浜市は、「市民への啓発や防犯カメラの設置など、対策を講じていきたい」としている。
(「イット!」9月24日放送より)

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