北アルプス北穂高岳の大キレット付近(標高約2800メートル)で滑落し、心肺停止の状態で発見された男性は9月25日朝、長野県警のヘリコプターで救助されましたが、死亡が確認されました。

警察によりますと、9月24日午前11時頃、他の登山者から滑落した男性がいると110番通報がありました。

長野県山岳遭難防止常駐隊が出動し、男性を発見しましたが、心肺停止の状態でした。

25日朝、県警ヘリが出動し、午前8時過ぎに男性を救助しましたが、死亡が確認されました。

男性は40~50代くらいで、単独で登山をしていて、約100メートル滑落したとみられます。

警察が身元の確認を進めています。

「大キレット」は日本三大キレットの一つです。南岳と北穂高岳の間にあり、語源の「切戸」からも解るように急峻な岩場が続いています。北アルプスの槍穂高連峰を縦走するルート上にありますが、国内の一般ルートでは最難関の部類に入ります。「長谷川ピーク」、「飛騨泣き」などの難所で知られ、毎年のように滑落事故が起きています。特に雨などで濡れている場合は細心の注意が必要です。

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