通勤や通学、買い物など、私たちの日常生活を支えてくれているバスですが、各地で減便が止まりません。

兵庫・神戸市で9月20日から運行を開始したバスには、「2300」「11254」など、びっしりと数字がラッピングされています。

神戸市交通局の奥島紳司さんに話を聞くと、「2300」という数字は、この市バス1台の車両の価格なのだといいます。
そして「11254」は、赤字経営の神戸市バスを「あと1日1万1254人が利用すると黒字になる」という数字です。

ほかにも、「80万」はバスが廃車になるまでの走行距離で、「117」は100円の収入を得るためにかかる金額だということです。

市営バスの抱える厳しい現状を表したこのラッピング。
なぜこんなことをしたのか尋ねると、奥島さんは「お客さまがコロナから少しまだ戻っていない。軽油の価格などがどんどん高くなっている。バスの車両価格も、どんどん資材費が高くなっている。そういう現状も合わせて知っていただけたらなと思います」と話しました。

運転手確保に厳しい財政事情。
バスを巡る懸命の対策が続きます。

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