「利息が必ず出る」などとうそを言い、自らが代表を務める保険会社の社債の購入費用をだまし取ったとして、49歳の元会社社長の男が24日、詐欺の疑いで逮捕されました。元社長が持ちかけた社債販売をめぐっては、警察に80人以上から、金額にして10億円以上の被害相談が寄せられているということです。

記者「清水さん、仙台放送なんですけれども、清水さんでいらっしゃいますか」
清水容疑者「ううん、違います」
記者「清水さんという方を探していたんですけれども」
清水容疑者「…」

記者の呼びかけに「違います」と答えた男。詐欺の疑いで逮捕された、仙台市青葉区国分町に住む清水直明容疑者(49)です。

警察によりますと、清水容疑者は去年4月5日、利息を支払う意思がないにも関わらず、知人の60代男性に「利息が必ず出る」などとうそを言い、自分が社長を務めていた「東日本保険財務企画」の社債600万円を販売し、だまし取った疑いが持たれています。

清水容疑者は去年9月「自分がしたことが詐欺になるかもしれない」と警察に出頭し、警察が裏付け捜査を進めていました。警察は捜査に支障が出るとして、清水容疑者の認否を明らかにしていません。

警察によりますと、清水容疑者の会社はその時点で経営状況が悪化していて、出頭した翌月に自己破産を申し立てたということです。清水容疑者が持ち掛けた社債販売をめぐっては、清水容疑者の知人など80人以上から、金額にして10億円以上の被害の相談が警察に寄せられています。警察は、清水容疑者が社債を販売して得た現金を私的に流用した可能性もあるとみて捜査しています。

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