名護市東江の集合住宅の一室で22日午後7時過ぎ、この部屋に住む50代女性があおむけで倒れているのを名護署員が見つけた。女性は同日午後9時45分ごろ、救急隊員によって現場で死亡が確認された。県警は司法解剖を行い死因を調べるとともに、女性が事件に巻き込まれた可能性も視野に捜査。女性の交際相手で同居する男性と連絡が取れておらず、重要参考人として男性の行方を捜している。

 県警によると、同居男性が知人に「警察と一緒に自分の部屋に行ってほしい」と連絡。依頼された知人が同日午後7時ごろ、名護署に通報した。署員が現場に向かったところ、女性が倒れていた。目立った外傷はなく、部屋に争った形跡もなかったという。

 複数の捜査関係者によると、現場から車で40分ほど離れた東村内で、男性のものとみられる軽トラックが発見された。男性の口座から現金が引き出されていることも分かった。

 現場は国道58号沿いで、同署にも近い。捜査関係者や地域の人によると、男性は県外出身。昨年から現場の住宅に住み、女性とは数カ月前から同居していたとみられる。

■「何があったか」地元住民ら驚き

 複数の地域関係者によると、死亡した女性は名護市内の飲食店で勤めており、交際相手の男性とは勤務先で知り合ったとみられる。

 女性が通っていた別の飲食店で働く60代女性は「おしゃべりが大好きな気さくで本当に明るい人」と振り返る。男性についても「ユーモアがあり、いつも和気あいあいとしていた。2人に何があったんだろう」と不安そうだった。

 現場近くに住む女性は22日午後8時ごろ、警察官が聞き込みに訪れたことで事案を知ったといい「ただただびっくり。本当に残念です」と嘆いた。

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