豪雨による土砂で埋まってしまった町並み=石川県輪島市町野町寺地で2024年9月23日、森田采花撮影

 石川県の能登半島北部を襲った豪雨で、輪島市の坂口茂市長は23日の県の対策本部会議で、孤立している住民など約400人の集団避難を県に要請した。馳浩知事は担当部局に指示し、県としても対応する考えを示した。

 輪島市内では23日午後3時時点で6人の死亡が確認されたほか、門前町七浦(しつら)など8地区で集落が孤立。元日の地震で被災した人たちが身を寄せる仮設住宅も浸水被害にあった。

 坂口市長はオンラインで参加した県の災害対策本部会議で、「トンネルや道路が(被災して)ひどく、400人程度は2次避難しなければならない状況だ」と語り、市外への避難を希望する人の受け入れ態勢を整えるよう県に求めた。

 馳知事は会議後の報道陣の取材に「まずは(被災者の)意向調査を丁寧にしていく」と語った。【深尾昭寛、竹中拓実】

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