東日本大震災の津波で児童と教職員あわせて84人が犠牲になった石巻市の大川小学校で、22日、遺族が語り部ガイドを開催しました。

石巻市の震災遺構、大川小学校では、遺族や地域住民などで構成する「大川伝承の会」が、2016年から定期的に語り部ガイドを続けていて、22日は、県内外からおよそ30人が参加しました。

当時6年生だった次女、みずほさんを亡くした佐藤敏郎さんです。
佐藤敏郎さん
「特別じゃない時、特別じゃないところに災害はくる」

語り部ガイドは、通常、被災した校舎を見ながら行われますが、22日は雨のため、急きょ、敷地内にある伝承館で行われ、佐藤さんが震災当日の状況や防災の大切さを話しました。

佐藤敏郎さん
「私たちが防災を通して向かっていく先は、恐怖ではなく助かる希望。何もしなければ恐怖は恐怖のままだし、悲しみは繰り返される。恐怖ではなく希望の防災のためのきっかけにしてほしい」

訪れた人
「前もって準備しておく防災の大切さを改めて感じた」
「大人がしっかり判断して動ける。行動力、判断力をいかに身につけるかが大事」

次回の語り部ガイドは、10月27日に開催される予定です。

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