能登半島地震で隆起した海岸を直下に控えた白米千枚田で、収穫を喜ぶオーナーら=石川県輪島市白米町で2024年9月3日、竹中拓実撮影
写真一覧

 石川県は22日午前の対策本部会議で、輪島市の世界農業遺産「白米(しろよね)千枚田」でのり面の崩落が確認されたと明らかにした。白米千枚田は1004枚の田んぼが連なる棚田で、元日の能登半島地震で地割れなどの大きな被害を受けた。一部は修復作業が進み、3日に稲刈りが始まったばかりだった。

 輪島市によると、日本海に面して小さな田が重なりながら海岸まで続く千枚田は「日本の農業の聖地」。その絶景は「日本の棚田百選」や国の名勝に指定され、奥能登を代表する観光スポットになっている。

 能登半島地震で地割れなどの被害が確認されたが、修復が進んだ約120枚の田んぼで作付けできるようになり、3日に稲刈りが始まっていた。【深尾昭寛、小坂春乃】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。