米大リーグの大谷翔平選手がメジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」の偉業を達成した。投打「二刀流」として歩み始めた日本ハムのキャンプ地、名護市や国頭村からは喜びの声が上がった。

 球団公認の「名護ファイターズクラブ後援会」副会長で、日ハム名護協力会の応援団長として長年キャンプを支えてきた宮城リーミさんは快挙をニュースで知り、思わず一人でバンザイした。「2013年に初めてキャンプに来たときから背が高くて目立っていた。はにかむ笑顔は今も変わらない」と頬を緩める。

 「彼ならもっと記録を伸ばして今を超えられる。とにかくけがをしないよう活躍してほしい」と願った。

 日ハム入団後、初めてのキャンプで汗を流したのが国頭村の「くにがみ球場」だった。夕食を共にしたことがある村観光協会の比嘉明男会長(71)は「とんでもない偉業を成し遂げた」と喜ぶ。大リーグに挑戦する前年に名護市内で食事をした際、二刀流に関して質問すると、背筋を伸ばして「メジャーでも必ずやる」と答えたという。「強い信念と実直な人格が実を結んだのだろう」と今後の活躍に期待を込めた。(社会部・大野亨恭)

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