訪日外国人向けに割安で販売され、第三者への譲渡などが禁止されている、JR東日本のフリーパス「JRイーストパス」を不特定多数に有料で貸し出し利益を得る目的で購入したとして、ベトナム国籍の男女2人が逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのはいずれもベトナム国籍で、太白区に住む飲食店経営の男(29)と千葉県に住む会社員の女(26)です。警察によりますと、2人は2月29日、第三者への譲渡や貸与ができないJR東日本が販売する「JRイーストパス」を不特定多数に有料で使わせ、利益を得る目的で購入した疑いが持たれています。

「JRイーストパス」は訪日・在留外国人向けに販売され、大人は1枚3万円で5日間、JR東日本の鉄道を自由に利用することができます。2024年初め、宮城県警の捜査員がSNSのサイバーパトロールをしていたところ、不正にフリーパスが取引されているのを見つけ、事件が発覚しました。警察によりますと、2人は仙台市内の窓口で購入した「JRイーストパス」を1回乗るごとに1人あたり4000円ほどの条件で、利用者を募っていたということです。

警察は2人の他にも、不正に購入したことを知りながら「JRイーストパス」を受け取ったとして、組織犯罪処罰法の疑いで千葉県に住むベトナム国籍の男女2人を逮捕しました。警察は捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていません。

警察はベトナム人のコミュニティでチケットの不正取引が組織的に行われていたとみて、余罪などを調べています。

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