「日本一暑い」熊谷のシンボル、八木橋百貨店(埼玉県熊谷市仲町)の大温度計(高さ4メートル)が19日、撤去された。5月14日~9月18日の設置期間(125日間)の最高気温は7月29日の40度で、全国ランキングトップの2018年の記録(41・1度)に迫る勢い。最高気温が35度以上の猛暑日は過去最多の昨年同様、45日を数え、今年も厳しい夏となった。
大温度計は2007年に設置が始まり、今では全国に知られる夏の風物詩に。仕掛け人の同店シニアアドバイザーの宮地豊さん(63)は「雨が降っても気温が下がらない。例年になく暑かった感じがします。それにしても、暑い地域が分散していますね」とぽつり。福岡県太宰府市は通算猛暑日の記録(19日現在61日)を更新し続け、熊谷の存在感が発揮できず少し残念そう。
残暑の長期化も指摘されているが、大温度計の撤去時期の変更は考えていないとも。「暑さ寒さも彼岸まで。長く置いておけば、大温度計のせいで暑いと言われかねないですから」と口元を緩めた。【隈元浩彦】
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