沖縄地方では19日、大潮と台風14号の影響で潮位が高くなった。那覇市のとまり緑地では午前7時39分の満潮時刻ごろ、海沿いの遊歩道が10センチほど冠水した。那覇の最高潮位は速報値で136センチを記録した。

大潮や台風の影響で冠水した遊歩道=19日午前7時34分、那覇市前島(安全に考慮した場所から竹花徹朗撮影)

 沖縄気象台によると、夏から秋にかけては冬に比べて気圧が低く海水温が高いため、平常時の潮位が年間を通じて高い時期に当たる。19日は大潮で満潮時の潮位が高い日だった。

 また、台風や発達した低気圧が通過する時、「吸い上げ効果」や「吹き寄せ効果」で潮位が大きく上昇すること(高潮)がある。

高潮と潮位(沖縄気象台資料から)

 沖縄気象台気候変動・海洋情報調整官の萱場亙起(かやばのぶゆき)さんは「台風の勢力がもっと強ければ、潮位はさらに上がったとみられる。潮位が高い時期に台風が接近する場合は、海岸付近で高潮被害が起こりやすいので注意してほしい」と話した。

■ことば
吸い上げ効果=気圧が1ヘクトパスカル下がると潮位が約1センチ上昇
吹き寄せ効果=風速の2乗に比例して潮位は上昇
(沖縄気象台資料から)

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