大阪市役所=大阪市北区中之島1で2019年2月25日、林由紀子撮影

 大阪市は23日、ハトやカラスへの餌やりを繰り返し周辺環境を損なわせたとして、行為者に動物愛護法に基づく中止を命じたと発表した。市によると、野生動物を対象にした中止命令は全国初という。

 同市住吉区のJR我孫子町駅や地下鉄大阪メトロ長居駅周辺では、十数年前からハトやカラスへの餌やりが繰り返され、鳴き声による騒音やふん害が発生。周辺住民から苦情が相次いでいた。市は2022年から行為者に対し、餌やりをやめるよう再三指導、勧告してきたが状況は改善されず、今月17日に中止命令を出すに至ったという。

 中止命令の期間は23日から25年4月30日まで。従わない場合、市は同法違反容疑で行為者を刑事告発する方針で、50万円以下の罰金が科される可能性がある。【鈴木拓也】

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