北アルプス奥穂高岳で和歌山県橋本市の会社員の63歳男性が下山中に滑落して、長野県警のヘリコプターに救助されました。

警察によりますと、男性は9月16日、単独で上高地から入山し、奥穂高岳から涸沢に向け下山中、ザイテングラート付近(標高約2800メートル)で約10メートル滑落してけがをしました。

午前6時半過ぎ、他の登山者から消防に救助要請があり、地元の遭対協などが出動し、午前8時半過ぎに県警ヘリが男性を救助し、松本市内の病院に搬送しました。脛骨多発骨折、鼻骨骨折などで重傷です。

ザイテングラートは奥穂高岳と涸沢カールを結ぶ岩稜です。北アルプスのメインルートの一つで多くの登山者が利用しますが、狭く急峻なことからたびたび滑落事故が起きていて、特に足もとが見づらくなる下りでは慎重さが求められます。

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