北アルプス奥穂高岳で東京都品川区の公務員の男性(52)が下山中に滑落して、長野県警のヘリコプターに救助されました。肩甲骨骨折などで重傷です。
警察によりますと、男性は9月18日、奥穂高岳から涸沢に向け下山中、ザイテングラート付近(標高約2950メートル)で足を滑らせて約30メートル滑落しました。
午前5時過ぎ、同行者から救助要請があり、地元の遭対協などが出動し、午前9時過ぎに県警ヘリで男性を救助し、松本市内の病院に搬送しました。左肩甲骨、左肋骨骨折などで重傷です。
男性は16日、4人パーティーで新穂高温泉から入山していました。
ザイテングラートは奥穂高岳と涸沢カールを結ぶ岩稜です。北アルプスのメインルートの一つで多くの登山者が利用しますが、狭く急峻なことからたびたび滑落事故が起きていて、特に足もとが見づらくなる下りでは慎重さが求められます。
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