福岡市科学館(同市中央区)で16日、サイエンスカフェ「交通トーク 私たちは渋滞がキライなんです!」があり、交通渋滞に悩んだことのある参加者たちが改善策など思いの丈を語り合った。
交通渋滞を改善するために、駐車場の料金に着目し研究している九州大大学院工学府2年の佐藤由菜さんを迎え、大学生や社会人14人が参加した。
佐藤さんは、交通渋滞で感じるストレスを減らしたいと研究を始めたという。改善策として、都市部周辺に駐車し、中心部へは公共交通機関を使う「フリンジパーキング」を提案。福岡市でも、天神や博多へ移動する人向けに、駐車場料金の割引とバスや地下鉄の片道無料乗車を実施していることを紹介した。
参加者からは「子どものいる家庭は頻繁に車を使うので、子育て支援の一環として考えたらどうか」などの意見もあり、佐藤さんは「『渋滞は嫌だ』で終わらず、どうやったらモヤモヤを無くせるか調べたりするきっかけにしてほしい」と呼び掛けた。
参加した九州大3年の藤本結女(ゆめ)さん(20)は「渋滞が原因でアルバイト先への移動手段をバスから電車に変えた経験がある。具体的な改善策について話せて良かった」と話していた。【日向米華】
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