週末、YouTubeチャンネルを更新したシンガー・ソングライターの優里さん(30)。
そこで「パニック障害」と「広場恐怖症」だと診断を受けたことを公表しました。
街では「知らなかったのでビックリしました。有名な方だし、曲好きな人多いから心配です」「早く復活して、またYouTubeとかで音楽聴きたい」などといった声が聞かれました。
優里さんは「ドライフラワー」や「ベテルギウス」など大ヒットを連発。
全ての楽曲のストリーミング再生回数を合わせた数は39億回を突破しています。
そんな優里さんが明かした異変。飛行機に乗ると涙が出ることがあり、眠れない状態が続いたといいます。
病院で受けた診断は、パニック障害と広場恐怖症でした。
パニック障害とは、一般的にどんな病気なのでしょうか。
心理カウンセラーの資格を持つ心理学者の藤井靖先生に聞きました。
明星大学心理学部・藤井靖教授:
突然の恐怖とか、パニック発作というのが特徴的で、これがしばしば生活の中で起こって非常に支障があるということ。例えば急に息苦しくなったり、呼吸が速くなる、動悸(どうき)がする、冷や汗、「このまま死んでしまうのではないか」というような感覚を抱く。
広場恐怖症についても聞きました。
明星大学心理学部・藤井靖教授:
特定の場所で強い恐怖とか不安を感じてしまい、日常生活に支障を来す病気です。
パニック障害と同時に発症することが多いという広場恐怖症。
強い恐怖や不安を感じる場合が、次の5つのうち1つでも当てはまると、その可能性があるということです。
1つ目は公共交通機関を利用する時、2つ目は駐車場や市場などの広い場所にいる時、3つ目は映画館や劇場など周囲を囲まれた場所にいる時、4つ目は行列や人混みの中にいる時、最後は家の外に1人でいる時です。
広場恐怖症にかかる人の割合は100人に1人から3人。
精神疾患としては非常に多いといいます。
2度の優勝経験がある女子プロゴルファー・菅沼菜々選手も広場恐怖症を公表。
飛行機や電車に乗れず、移動は車だけ。北海道や沖縄の大会には出場できません。
パニック障害や広場恐怖症の人を知っているか、街で聞いたところ、「前行ってたネイリストさんがこれ(広場恐怖症)で家から出られなかったり、ネイリストも休止してた。電車や新幹線も乗れない。大人数のところがダメなので、車とかの移動になっちゃうから大変」「(研修の担当だった人が)公共交通機関、電車とかに乗れない。大学はバスではなく、自分で車を運転して行った、嫌すぎて人が」といった声が聞かれました。
パニック障害や広場恐怖症などは、どのように解決していけばいいのでしょうか。
明星大学心理学部・藤井靖教授:
脳の神経伝達物質を整える薬をまず飲むというのが最初の選択肢。苦手な場面にちょっとずつ直面していく。飛行機に乗った自分をイメージや短い時間飛行機に乗ってみるとか、誰かに付き添ってもらって乗るとか小さいステップを踏んでだんだん慣れて最終的には克服して課題にチャレンジする。
専門の医師にかかることはもちろん、周りにいる私たちが病気を理解して、1人にせず、一緒に行動することが重要だということです。
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