天皇皇后両陛下が主催される春の園遊会が赤坂御苑で開かれ、長女の愛子さまが初めて出席された。

23日午後2時過ぎ、陛下と淡い水色の装いの皇后さまは、淡いピンクの装いの長女・愛子さまや皇族方とともに赤坂御苑に姿を見せられた。

各界から約1400人が出席し、両陛下は俳優の北大路欣也さんや美術家で世界文化賞受賞者の横尾忠則さんなどに歩み寄り、声をかけられた。

俳優・北大路欣也さん「家内とは(映画)HACHIの時にご一緒させていただいて、ありがとうございました。きょうは愛子さまにもその話を、覚えてらっしゃるか」
雅子さま「なつかしく、きのうもその話をして。大好きでございます」
北大路欣也さん「よかった~」

社会人となり、初めて園遊会に出席した愛子さまも、皇族方とともににこやかに言葉を交わされた。

園遊会について、現地で取材したフジテレビ社会部・宮崎千歳宮内庁キャップに聞く。

──愛子さまにとっては初の園遊会へのご出席となったわけだが、どんな雰囲気だった?

愛子さまの姿が見えると皆さん、すごく笑顔になっているのが印象的だった。
愛子さま自身も、「ピンクがお似合いですね」、「きょうは愛子さまにお目にかかれてうれしいです」と言われると、「私も初めてなんです」、「緊張しています」と、とても素直に答えられていた。

今回は、春に続いて女性皇族方は洋装で、愛子さまは淡いピンク色のアンサンブルに帽子という装いだった。
23日は日赤でのお仕事を休んで園遊会に出席された。

園遊会では、お立場順に並んで場内を進んでいくため、愛子さまと両陛下は別で、愛子さまは1人でお客様とお話しする形だったが、両陛下が目の端で少し愛子さまの姿を気にかけられているような様子もあった。

また、愛子さまの隣にいた、いとこにあたる佳子さまと愛子さまが一緒にお話をしているような場面も見受けられた。

2023年の春は突然の雷雨があったり、前回は季節外れの汗ばむ陽気だったりと、23日も直前まで雨が降ったりやんだりしていたが、お出ましの直前で雨が上がり、愛子さまがお客様と「ギリギリお天気が持ちそうです」という会話もされていた。

──出席者の皆さんとの会話について、具体的な内容は?

愛子さまは、北大路欣也さんとは、15年前に忠犬ハチ公を題材にした映画の試写会でお会いになっている。
その時、愛子さまにとっては初めての映画館へのお出かけだった。
北大路さんが「覚えていらっしゃいますか?」と聞くと、「覚えています。小学校2年生でした」と話しているように聞こえた。

北大路さんからは「卒業と就職おめでとうございます」と祝福を受けられて、愛子さまは「ありがとうございます」と答えられ、「周りのスタッフに恵まれている」ということもお伝えになっていたそうで、北大路さんと「出会い」など人生談義のようなものをされているように聞こえた。

続いて、現代美術家の横尾忠則さんとの会話では、横尾さんが猫を描いた作品があり、両陛下が飼っていらっしゃる猫の写真を横尾さんに見せて、そこで猫談義があった。

そのあと愛子さまが登場し、また猫の話がひとしきり盛り上がり、横尾さんが「一緒に住んでいますか?」と尋ねると、愛子さまが「部屋は別です」と答えられているようなやり取りもあった。

また、いろいろなお客様に「お食事は召し上がられましたか」と愛子さまが気遣われている場面もあり、初めての出席だったが、もてなす側としての気遣いも見せながら、1人ひとりと丁寧に接しているのが印象的だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。