奈良地方裁判所が、安倍元総理を殺害した罪などに問われている山上徹也被告の弁護側が求めていた、「情状鑑定」を却下していたことがわかりました。

おととし7月、選挙応援の演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡し、山上徹也被告(44)が殺人などの罪で起訴されました。

山上被告の弁護団が、「適切な刑の重さを判断するために必要」として求めていた、「情状鑑定」を奈良地裁が却下していたことが弁護団への取材でわかりました。

「情状鑑定」は、事件に被告の性格や生い立ちがどのように影響したかを専門家が鑑定するもので、刑の重さの判断の参考にされます。

弁護団によると、異議申し立ても棄却されたということで、「それにかわる立証方法を検討しています」とコメントしています。

山上被告はおよそ5カ月半の鑑定留置を経て、検察が刑事責任を問える精神状態にあると判断し、起訴されていて、初公判は年明け以降になる見込みです。

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