俳優・吉永小百合さん(79)の夫で、フジテレビ、共同テレビで数々の人気ドラマを制作してきた岡田太郎氏が亡くなった。94歳だった。

岡田氏は1930年東京都生まれ。1958年にフジテレビに入社すると、「日日の背信」「からみ合い」などのドラマを制作。1964年には吉永さんが主演する映画「愛と死をみつめて」のドキュメンタリー番組を制作し、1973年に吉永さんと結婚した。

その後「時代劇スペシャル」をプロデュースし1985年から共同テレビ取締役となり、社長・会長を務めた。

岡田氏は9月3日、胆のうがんのため東京都内の病院で亡くなった。94歳だった。葬儀は故人の意志で、9月8日に家族葬として行ったという。

吉永さんは、「大往生だと思います」「生前の皆様のご厚情に深く感謝し、心からの御礼を申し上げます」との直筆のメッセージを寄せた。

吉永さんのメッセージは以下の通り。

夫、岡田太郎は、昨年12月に胆のうがんと診断され、化学療法の治療を受けていましたが、転移もあり、症状が進んで、他界致しました。
病気に対しては、回復をめざして常に前向きでしたが、9月3日、94才で永眠いたしました。
大往生だと思います。
私は地方での仕事を終え、病院に駆けつけ、傍に寄り添って看取ることが出来ました。
生前の皆様のご厚情に深く感謝し、心からの御礼を申し上げます。
吉永小百合

またフジテレビが発表したコメントは以下の通り。

岡田氏は、創成期のテレビ界のドラマ制作に尽力され、「日日の背信」など数々の名作ドラマを生み出し、編成面でも大いに活躍され、初代フジテレビ労働組合委員長でもありました。
その後、共同テレビでヒットドラマ制作の指揮をとり、社長・会長としても社業の発展に尽力されました。ここに生前のご厚誼を深く感謝し、ご冥福をお祈りするとともに、謹んでご通知申し上げます。

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