取材スタッフ:
韮崎インターチェンジを越えたあたり、反対車線、上り車線ですね、多くの車が立ち往生しています。
4月22日午後4時半過ぎ、山梨県の中央道で発生した トラックの横転事故。
路肩を含めた2車線をトラックが隙間なくふさぎ、さらにトラックの荷台からは、パイプなど鉄くずのようなものが散乱しています。
この影響で、午後4時50分から中央道上り須玉インターチェンジから韮崎インターチェンジまで、約7キロの区間が約10時間にわたって通行止めとなり、立ち往生が発生しました。
専門家「前に対する注意がおろそか」
現場の映像を見ると、トラックがぶつかったとみられるガードレールやワイヤーは激しく損傷し、中央分離帯も大きく曲がっています。
また、少し離れた所にはタイヤのような黒い物があり、トラックの前輪が外れているのがわかります。
この事故で、運転していた男性がケガをして病院に搬送されましたが、意識はあるとのことです。
この横転事故について、交通事故鑑定人の澁澤敬造氏に聞きました。
交通事故鑑定人 澁澤敬造氏:
前をよく見ていれば、道路が右にカーブしているのを真っすぐ進むことはないわけですね。なので、前方不注視というんですかね、前に対する注意がおろそかだったのが原因かなというふうに思います。
事故発生から4時間半が経過した午後9時過ぎになっても、立ち往生は続いたままでした。
取材スタッフ:
パトカーが何台も見えますね。大きなクレーン車があります。車線をふさいでいるトラックの横で、消防隊でしょうか、作業を行っています。
立ち往生5時間…情報得られず困惑する人も
「めざまし8」は、この立ち往生で身動きがとれなくなった人たちを取材。すると、予想外の足止めに困惑する声が聞かれました。
立ち往生したトラックの運転手:
止まったのが、16時半なんです。岐阜県から千葉まで荷物を運んでる途中なんですけど。その道中でちょうど事故の渋滞にあったので。
こう話すのは、トラックで荷物を運搬中に通行止めに巻き込まれてしまったという男性。男性は高速道路の上でこんな光景を見たといいます。
立ち往生したトラックの運転手:
(車を降りて)電話されたりとか、いろんな人が「この先どうなってる?」みたいな感じの会話をしてるので。
事故や通行止めの情報が入ってこなかったためか、車を降りて携帯電話などで情報を求める人が多かったといいます。
立ち往生したトラックの運転手:
降りて多分トイレに行かれるのか様子を見に行ってるのかわからないですけど、結構歩いてる方はいますね。乗用車の方とかだと。
さらに、車を置いたまま、約1km先にあるサービスエリアまで歩く人もいたといいます。
ネクスコ中日本は午後8時ごろ、立ち往生している各車両に水と簡易トイレを配布しました。
旅行帰りに立ち往生してしまった家族にも話を聞きました。
立ち往生した旅行帰りの家族:
閉じ込められたような形で5時間半ぐらい。午後4時半から実際に動き出したのが10時45分です。
あまり水を飲むとトイレが近くなるからその辺を少しセーブして、喉が渇いたから即目いっぱい飲んじゃおうってことはしなかったです。
徹夜になるかもしれないし(情報がなくて)状況は全然…。半分諦めですよね。とんだ経験しましたね。もう現況とかそれから将来の見込みとかっていうのは、ネットのXとか、そういうところからの情報しかなかったってことですよね。
いつ動き出すのかも含めて、すぐに情報が得られなかったことが不安だったといいます。
作業員(午後10時ごろ):
もう動いています。まもなくこちらも動き始めると思いますので。
取材スタッフ:
「まもなく動きますので」というアナウンスとともに、係の方が歩いて呼びかけを行っています。
事故から約5時間後に、立ち往生した車は動き出したものの、通行止めが解消されたのは事故から約10時間後の午前3時でした。
立ち往生した旅行帰りの家族が撮影した動画:
出口です。
はい、お疲れさまでした~。長かったね5時間半も。
きつかった。
(めざまし8 4月23日放送)
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