東京・練馬区で、当時81歳の妻の首を絞めて殺害した罪に問われている男が初公判で起訴内容を認めました。

吉田春男被告(87)は2023年12月、東京・練馬区の自宅で、妻・京子さん(当時81)の首を手で絞めて殺害した罪に問われています。

12日の初公判で、裁判長から「起訴内容に間違いがないか」と問われた吉田被告は、「ありません」と述べ、起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、「京子さんの生活態度をめぐって2人はたびたび口論するようになった」とした上で、「事件当日も昼食をめぐって口論になり、積もった怒りが頂点に達し殺害を決意した」と指摘しました。

一方、弁護側は、事件前に吉田被告が頼りにしていたおいが亡くなったことに大きなショックを受け、「精神状態が普通ではなかった」と主張しました。

裁判では長男の調書も読み上げられ、事件前の吉田被告の様子について「認知症っぽいのではないかと感じていた」とした上で、事件直後には吉田被告から「お母さんが息をしていない」「けんかをした俺が悪い」などと電話があったことも明かされました。

また、「父と母にいさかいがあるのは知っていたが、兄も私もそれを放っておいた」「家族の責任だと思っている」とつづられた次男の調書も読み上げられました。

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