花を手に性暴力の撲滅を呼びかける定例の「フラワーデモ」が11日夜、那覇市内であった。5日には女性が米兵の被害に遭う事件が発覚したばかり。「あなたは一人ではない」。約30人の参加者は被害者に寄り添いながら凜(りん)と立ち、無言で抗議の意志を示した。
参加者はヒマワリや白バラなどの花を携えて参加し、「#MeToo」「#WithYou」と書かれたプラカードを掲げて黙って前を向いていた。5人が初参加した。サイレントデモの後には輪になって思い思いに発言。呼び掛け人の高里鈴代さん(84)は、今月発覚した事件で被害者と加害者に面識があったことに触れ「事件当事者の7割は知り合い。被害に遭った時にはしっかり訴え出てほしいし、そういう環境を沖縄でつくっていこう」と呼びかけた。
初参加した早稲田大大学院1年の童児夢(どうあもん)さん(24)は「沖縄と東京で事件への意識に温度差があったことが分かった」と言う。「どれくらい年月がたてば安全に暮らせるのか。胸がすごく痛くなった」と話した。
(社会部・塩入雄一郎)
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