北海道内の農家でも不安が高まっています。JR貨物の車両組み立て作業時のデータ改ざん問題で、JR貨物はすべての貨物車両の運行を止めたと11日に発表しました。

 11日午後1時ごろ、国土交通省の担当者が北海道室蘭市のJR貨物、輪西車両所に検査に入りました。調べているのは不正行為です。

 JR貨物によりますと、車軸に車輪をはめる組み立て作業の時に、圧力が基準値を超えていたにも関わらず、検査を終えたり、データを改ざんしたということです。

 不正があったのは室蘭市の輪西車両所など3か所で組み立てられた機関車4両、貨物車両560両で、このうち室蘭は半数以上の309両に上ります。

 JR貨物は11日午後の会見で、すべての貨物車両7000両の運行を止めたと明らかにしました。新たに不正の可能性がある車両が300両見つかり、確認が必要になったためです。

 北海道内の玉ねぎやじゃがいもなどの多くは、本州に貨物列車で輸送しています。出荷最盛期を迎えるこの時期に、タマネギ農家は不安を隠せません。

 「このまま(輸送が)滞ってしまったら、ありとあらゆるものの影響が出てくると思う。値段なども」(タマネギ農家)

 JR貨物によりますと、運行再開の目処は立っていないということです。


【荷物などの配送状況】…9月11日18時現在(各HPより)

ヤマト運輸
9月10日・11日に発送された荷物…1日以上の遅れが生じる見込み
東京・関東地域から、九州・北海道あての荷物
九州・北海道から、東京・関東地域あての荷物

佐川急便
9月11日時点で配送中の荷物、11日以降発送の荷物に遅れの可能性
全国から北海道、東北、関東、北陸、関西、九州向けの荷物

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。