天皇、皇后両陛下主催の春の園遊会が23日、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた。社会人デビューしたばかりの両陛下の長女愛子さまが初めて出席し、招待された各界の功労者たちとにこやかに言葉を交わされた。
愛子さまは学習院大を卒業後、1日に日本赤十字社に入社した。側近によると、連日出社し、ボランティアに関する情報誌の編集や研修会の運営業務にあたっている。皇族の活動と仕事を両立させていくといい、この日は園遊会で「おもてなし」をする皇族の列に加わった。
今回の園遊会には、文化勲章を受章した元日本サッカー協会会長の川淵三郎さんや文化功労者に選ばれた俳優の北大路欣也さんら約1700人が招かれた。両陛下や愛子さま、秋篠宮ご夫妻や次女佳子さまら皇族方は、招待者と和やかに懇談していた。
春と秋の年2回開かれる園遊会は、新型コロナウイルス禍の中断を挟み、昨春に規模を縮小して再開。感染症対策で昨年は食事の提供を控えたが、今回はサンドイッチや洋菓子などを振る舞った。一方、人が集まるのを避けるため名物のジンギスカンや焼き鳥は出さず、アルコール類の提供もなかった。【山田奈緒】
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