岡山県津山市は11日、市立養護老人ホーム「ときわ園」の40代職員が、6年にわたり入所者からの預かり金を使い込んでいたと発表した。判明している被害者は58人だが、退所したり亡くなったりした人がいるため、さらに増える可能性があり、被害総額は調査中という。
市によると、同園では医療費の支払いや物品購入などのため入所者から現金や通帳を預かっており、この職員が一人で出納を管理していた。今年7月、園長が預かり金の管理で不審な点に気付いて発覚。2018年4月から、現金を使ったり口座から引き出したりしていたことが分かった。
職員は不正を認めており、指定管理者の社会福祉法人・江原恵明会(同市)は近く懲戒解雇する。同市は「金銭管理など監督を徹底し再発防止に努める」としている。【石川勝己】
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