北海道警が海底で撮影した観光船「KAZU Ⅰ」=道警提供の動画から

 北海道・知床半島沖で乗員乗客全26人が死亡・行方不明となった観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の沈没事故で、道警は11日、発生10日後に海底で撮影した船体の映像を公開した。

 警備課によると、撮影日は2022年5月3日夕。同1日にも行方不明者を捜索したが、悪天候のため撮影に成功したのはこの日が初めてだったという。

 機動隊が海上の船から遠隔型水中カメラを操作し、水深約116メートルの海底で船体の内外を撮影した。約50分間の映像には、大きく傾いた座席や割れた窓ガラス、破損した内部の状況が記録されている。客席の足元で発見された乗客のリュックは、その後、持ち主の家族へ返還された。

 道警は、捜査資料として映像を第1管区海上保安本部に提出。視聴を希望する乗客家族には22年6、7月に開示した。【伊藤遥】

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