人命救助で宮崎県警宮崎南署の室屋利春署長から感謝状をもらった大学生の近藤麟太朗さん(左)と佐藤裕斗さん(中央)=宮崎市の宮崎県警宮崎南署で2024年9月6日午前9時18分、塩月由香撮影

 宮崎県警宮崎南署は6日、用水路に熱中症で転落した高齢女性を救助したとして、宮崎市内の大学生2人に感謝状を贈った。

 宮崎大工学部4年で熊本県宇土市出身の近藤麟太朗さん(21)と、宮崎県高千穂町出身の佐藤裕斗さん(22)。7月17日午前11時ごろ、車で宮崎市内を移動中に車道脇のガードパイプに座っていた女性(74)が気を失うように後ろに倒れていったのを発見し、用水路に落ちた女性を2人で協力して助け出した。

高齢女性が落ちた用水路(手前中央)をのぞき込む2人。ガードパイプ(中央右)に腰掛けた女性が後ろ向きに倒れる瞬間に車で通りかかったという=宮崎市本郷北方で2024年9月6日午前10時18分、塩月由香撮影

 室屋利春署長から感謝状を受け取った近藤さんは「当たり前のことをしただけ」と謙遜し、佐藤さんは「駆けつけた救急隊や警察の方に『ありがとう』と言われ、うれしかった」とはにかんだ。

 2人は、他の同級生1人と仲間3人で1年生の頃から「困った人を見かけたら助けよう」と話していたという。室屋署長がさっそく「警察という仕事も、人命救助につながる部分もある」とくどいていた。【塩月由香】

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