事件から28年の年月が過ぎた今も、犯人逮捕の知らせを伝えることはできませんでした。

28年前の9月9日、東京・葛飾区で事件は起きました。
上智大学に通う小林順子さん(当時21)が殺害され、自宅が放火されたのです。

小林順子さんの父親・小林賢二さんは「事件解決が先か、我々の命が先か、そういうギリギリの状況にいるのが最近の実感です」と話します。

火災が発生する1時間10分前に、現場近くには黄土色のコートを着て傘を持つ不審な男が目撃されていました。

この男は何者なのか。
FNNの取材で、男のある行動が判明しました。

当時、20代の女性は雨の中、事件現場から77メートル離れた場所を自転車で走行。2つ先の角にいる不審な男の存在に気付いたといいます。

自転車で走行する数十秒間、男はその場を離れなかったといいます。

女性は男の姿を感じながらも、そのまま自転車で走行。
そして、22メートル離れた辺りで振り返ると、不審な男と目が合ったといいます。

目が合った瞬間、男は持っていた傘を下げ、顔を隠すようなそぶりを見せたといいます。

男を目撃した女性は「自転車で追い抜きざまに男の顔を見て、男と目が合ったが、すぐに男が顔を隠すように傘を下げた」と話しています。

男の行動について順子さんの父・小林賢二さんは「思わず隠したということは、やましいことがあるからでしょうね。かなり犯人の可能性が高いんじゃないですか。どんな些細なことでも結構なので、警察署の方にご一報いただければありがたいなと」と話しました。

自宅跡地に立てられた地蔵は、きょうも事件の行方を見守り続けています。

情報提供は「警視庁亀有署(03-3607-0110)」まで。

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