元上官にパワハラを受けたとして、陸上自衛隊海田市駐屯地の隊員3人が、国と上官に損害賠償を求めている裁判が広島地裁で始まり、国と元上官側は、訴えの棄却を求め争う姿勢を示しました。

訴状などによりますと陸上自衛隊海田駐屯地所属の女性隊員の3人は、2018年7月から2022年6月までの間、元上官から繰り返し叱責されるなど22件のパワハラを受け、適応障害で休職を余儀なくされたとして、1人330万円の損害賠償を請求しています。

3人は、防衛省が行った特別防衛監察でもパワハラの認定がされず、適切な処置が取られていないと主張しています。

9日、広島地裁で始まった裁判で、国と元上官側は訴えの棄却を求め、争う姿勢を示しました。
裁判後、隊員3人は記者会見を開き胸の内を明かしました。

【裁判を起こした隊員】
「症状が変わらないということ自体が、私が受けたパワハラの重さのあかしだと思いますので、私もこれから先この裁判の中で明らかにしていければと」

次回の裁判は11月18日に予定されています。

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