札幌市は勤務中にスマートフォンで株取引を繰り返していたとして、市監査事務局に勤務する40代の係長職の男性職員を9月6日付で減給3ヵ月の懲戒処分にしたと発表しました。
札幌市によりますとこの職員は、令和2020年3月から2023年12月までの間、少なくとも100回以上の株取引操作を勤務中に行っていたということです。
市は、地方公務員法が定める職務専念義務および信用失墜行為の禁止規定に抵触するとして、この職員に対し減給3ヵ月の懲戒処分としました。
また管理監督する立場にあった当時の環境局の当時の上司についても訓告処分としました。
市によりますと去年5月ごろ同僚職員から「頻繁に使用スマホで何かやっている、閲覧している、何か取引のようなものをやっているのを確認した」との情報が上司に複数寄せられたため、本人に事情聴取し、証券会社から取引履歴を取り寄せたところ、勤務中の取引が確認されたということです。
男性職員は「社会勉強のためにやっていたものが職務中にまで及んでしまった。結果的に皆さんにご迷惑おかけして反省しています」と述べたということです。
奥村俊文監査事務局長は「監査事務局職員として高い規律性が求められる立場にありながら、地方公務員法が定める職務に専念する義務に違反したことにより、市民の皆さまの信頼を損ねたことを心から深くお詫び申し上げます」とした上で、今後の再発防止と信頼回復に務める考えを示しました。
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