警視庁=米田堅持撮影

 全国の広域強盗事件に「ルフィ」などと名乗って関与したとされる渡辺優樹被告(40)=強盗致死罪などで起訴=がフィリピンに拠点を置いていた特殊詐欺グループで、被害者に電話をかける「かけ子」役を担ったとして、警視庁捜査2課などは5日、現地から強制送還された住居不定、無職、西尾嘉之容疑者(60)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。

 逮捕容疑は2019年6月、フィリピンから東京都の80代女性に電話をかけ、「銀行口座が不正に使用されており、金融庁職員がキャッシュカードを保管する」などとうそを言い、女性からキャッシュカード3枚を盗み、現金計150万円を引き出したとしている。認否を明らかにしていない。

 警視庁によると、西尾容疑者は23年2月、偽造運転免許証を所持した疑いでフィリピン警察に逮捕されていた。フィリピン国内にはグループのメンバー約20人が残っているとみられ、警視庁は逮捕状を取って行方を追っている。【森田采花】

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