秋田市の土地改良区の組合員から集めた金を着服したとして、業務上横領の罪に問われている元職員の男の裁判で、秋田地方裁判所は4日、被告に懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡した。

判決を受けたのは、秋田市旭川筋土地改良区の元職員・齊藤翔平被告(32)。

齊藤被告は、会計業務を担当していた2023年3月、組合員から集めた金3200万円余りを2カ月半の間に7回に分けて着服し、業務上横領の罪に問われている。

これまでの裁判で齊藤被告は「横領したことに間違いない。ギャンブルに金を使った」と全面的に容疑を認めていた。

4日の判決公判で、秋田地方裁判所の岡田龍太郎裁判官は「職員の立場を利用して3200万円余りの損害を与えたことは相当重い」と指摘した。そして「被告は浪費をしていて完済のめどが立っていない」などとして、齊藤被告に懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡した。

検察の求刑は懲役5年だった。

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